NPO法人ふぐ食応援大使の会は、ふぐ食を日本から世界に広めるとともにふぐ処理者の資格の取得を目的とした料理人の育成、生産者の資源保護の取組みや地産地消の支援に繋がる広報活動を行っている団体です。

フグ食普及へ料理人集結「ふぐ食応援大使の会が設立一周年」-水産タイムズより-

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NPO法人ふぐ食応援大使の会は設立一周年を記念し、設立披露イベントを上野精養軒で11月8日に開催した。亀井一洋理事長は冒頭挨拶で「フグは多種多様な料理に対応できるポテンシャルを持った素晴らしい食材」と強調。

「全国ふぐ連盟はフグ業界だけの活動だったが、当会ではさらに多くの人にフグ食を愛していただけるように、料理店の皆様と共に歩んでいきたい」と
展望を語った。

会長はオテル・ドゥ・ミクニの三國清三オーナーシェフが務める。三國会長は「世界中にフグが好まれていると確信している。フレンチやイタリアン、中華など幅広い分野で普及させていきたい」と抱負を述べた。

同イベントでは「フグ食の未来を考える」をテーマにパネルディスカッションを実施した。亀井理事長や三國会長の他、村田吉弘副会長(老舗料亭・菊乃井三代目)、脇屋友詞副会長(Wakiya 一笑美茶樓)、服部幸應顧問(服部栄養専門学校)らが登壇し、フグの魅力や今後の課題を語った。

村田副会長は「フグはカロリーが少なく、皮部分にはゼラチン質が豊富。女性のファンを増やしていくべき」と提案した。脇屋副会長は「11月29日(いいフグの日)だけでなく、夏場や他の季節でも活用法を広めていく必要がある」と見解を述べ、かつてフグを原料としたXO醬を開発した経験を紹介した。

服部顧問は「フグの旨味はイノシン酸。含有量は魚の中では一番。雑炊に旨味は凝縮される」と科学的に解説した。

ふぐ食応援大使の会は昨年10月に設立されたが、新型コロナウイルスの感染拡大を配慮し、披露の機会を延期していた。

新しいふぐ料理を発掘するコンクールの開催
フグ処理者の資格取得を目的とした料理人教育事業
ふぐ食応援大使やふぐ食応援サポーター制度の推進事業
フグ食文化を伝える食育事業
生産者の資源保護活動や地産地消を支援する広報活動-を事業内容

とし、活動していく。名誉総裁は老舗料亭「瓢亭」の髙橋英一当主が務める。

水産タイムズの記事を引用(https://www.suisantimes.co.jp/)